少しづつ春の光に変化しつつあります。
我が家の小さなお庭の鉢植えに
『アネモネ』が咲きました。
色あざやかな可愛いお花です。
切り花などにも使われる
エキゾチックなお顔。
この花にまつわる悲しくも儚いお話が
ありましたのでメモしてみました。
目次
1.アネモネの特徴
2.アネモネ伝説
3.アネモネ基本情報
1.アネモネの特徴
2月から5月頃に開花する、多年草。
一度開花すると長くお花が楽しめます。
白、赤、ピンク、青、紫、混合色など沢山の色あり。
草丈は10~50cmほどのものが多く
花は一重咲き、八重咲きなど。
球根植物の為、お花が終わったら休眠します。
耐寒性がありますが、夏の暑さには弱いです。
和名は「牡丹一華」(ボタンイチゲ)。
原産地は地中海近辺のヨーロッパ。
十字軍の遠征によって、世界中に広がったといわれています。
この子は
アネモネ・ポルト
20cmくらいの草丈に8cmくらいの
一重の花です。
2.アネモネ伝説
アネモネはギリシャ語の
「anemons」(風)に由来。
ヨーロッパでは昔から、
美しさと、はかなさの象徴とされています。
■ギリシャ神話のアネモネ
美と愛の神、アフロディーテに
愛された美少年アドニス。
~~~~~
シリア王キニュラースの娘ミュラーが父王を愛し、
その結果生まれたのがアドニス。
この不幸な生い立ちのアドニスの養育を
愛の女神アフロディーテは
豊穣の女神デメテルの娘、冥界の神ハデスの妻の
ペルセホネに頼みます。
美しい青年に成長したアドニスに
ペルセホネもアフロディーテも恋をします。
そこでゼウスは春から夏はアフロディーテ、
秋から冬はペルセホネと暮らすよう決めました。
しかしアフロディーテは
秋が来ても冬が来てもアドニスを
ペルセホネに返しませんでした。
怒ったペルセホネは、軍神アレスにこの事を密告。
軍人アレスはアフロディーテの愛人。
嫉妬に狂ったアレスは獰猛なイノシシに変身し、
アドニスを襲います。
この時
イノシシに突かれて死んでしまった
アドニスの流れた血から
アネモネの花が生まれたのです。
それゆえにアネモネは、優しい風の中、花が咲き
再び風を受けると散ってしまう
美しくも、はかない花といわれています。
~~~~~
アネモネの花言葉も、
「はかない恋」
「恋の苦しみ」
「見捨てられた」
「見放された」
「嫉妬のための無実の犠牲」
なんとも悲しい
物語にあった花言葉ですね。
ちなみに
欧米では、
「アドニス」=美少年の代名詞と言われ
映画などの美少年の役を「アドニス役」と
呼ばれているそう。
アネモネにまつわるお話は、
この他にもいくつかありますが、
いづれにせよ切なく、悲しい「かなわぬ?恋」が
元になっています。
アフロディーテにしろ、ペルセホネも伴侶、 愛人がいながら
勝手な話です。
ま~エゴというか。
アドニスは翻弄されてしまったのですね。
美しいために。
かわいそう・・・
3.アネモネ基本情報
このお花は中級者向き、頑張って次のお花も咲かせるぞ!
基本情報 | 詳細 |
---|---|
科属名 | キンポウゲ科アネモネ属 |
分類 | 多年草 球根です |
置き場所 | 日当たりのよい場所 5℃以下の気温に1か月以上あてないと つぼみがつきません。霜に気をつけて |
用土 | 赤玉土:7 腐葉土:3 |
水やり | 土の表面が乾いたら 休眠期はお水はいりません |
肥料 | ゆっくり効くタイプと開花期は液体肥料を月に1回 |
害虫・病気 | 白絹病 センチュウ うどんこ病 |
高温多湿に弱いので、出来れば球根を掘りあげて、
涼しい所で保管してあげてね。
■アネモネの毒!
カワイイお花なのですが、意外と草全体に毒を持ってることは知られてません。
プロトアネモニンという成分で、
茎を切り取った時に出る液体が肌にふれると
カブレや水泡を引き起こします。
植替えなどで、株に触れるときは
手袋をしたほうが安心です。
おまけ
今日のネコさん
ひなたぼっこは
最高にゃ(=^・ω・^=)